実績事例

事業改革

【目的】:働く現場を活性化させる
【業種】:製造業
【エリア】:関東エリア
【テーマ】:現場が一体となって業務に取り組むための体制づくり
(待遇面、労働環境の改善等を含む)

依頼内容

個人プレーからチームプレーへ

「現場を活性化させたい」「そのために、現状の問題点を洗い出したい」という依頼がありました。具体的には、「各々が個人プレーで仕事をし、まとまりがないので、チームプレーに変えたい。部長や課長職クラスのメンバーには、『この人についていきたい』というようなリーダーになってほしい」という内容です。

対応内容‐T

「不満の声」は改善のための第一歩

最初に私がおこなったのは、働く皆さんへのヒアリングです。現状を把握して問題点を見つけるため、課長職以上のメンバーに対して、1ヶ月に渡ってヒアリングを実施しました。そこで多く出たのは、「給与面(金額の根拠が知りたい)」と「会社の目指す方向性が分からない」という声。特に、役職が下になるほど会社に対する不満は大きく、「仕事に“やる気”が出ない」というものでした。しかし、皆さんから具体的な問題や不満の声が挙がることは、改善の道へ進むための第一歩。とても重要なことなのです。

その結果を受け、私の方で分析(財務分析・事業分析・組織分析)をおこない、社長、部長、課長、働く皆さん、へと順番にプレゼンテーションをおこないました。分かりやすくいうと、会社の将来に向けた提案です。その後、具体的な「事業改革プロジェクト」の本格始動となりました。

対応内容‐U

事業改革には”スピード感”も重要

1年目に着手したのは、「給与体系の見直し」です。これについては、すでに総務部長が中心となって進めていましたが、実現までに時間を要していた部分がありました。そこで、社労士の先生にも入っていただき、スピード感を意識し改革を進めていきました。それにより、働く人が納得できるような「評価制度の作成」や人事評価の基準も設けることができました。

同時に、現場での改善にも力を入れていきます。まずは改善案を私の方で作成し、実際に現場で働いている皆さんに作業マニュアルの見直しや、廃棄物の分別ルートを作成していただきました。皆さんにとっては初めての試みなので、当初は私が主体となって進めていましたが、これも時間と共に変化が見られるようになります。

対応内容‐V

リーダー主体のプロジェクトが始動!

続いて2年目におこなったのは、必要な人材に「リーダーとしての役割と権限を与えること」です。具体的には、各部門(営業・総務・製造一課・製造二課)からリーダーを任命し、そのリーダーを主体としたプロジェクトが始動します。もちろんリーダーの選出にあたっては、総務部長をはじめとするキーマンの方々に決めていただきました。

同時に、会議の仕切り(ファシリテート)についても、リーダーの皆さんへお任せすることに!(1年目は私が担当していました)。その後、改善プロジェクトでは、現場がスムーズに動くように不用品(ネジ・ビス)や備品の整理、使用する際のルール決めなどが、スピーディーにおこなわれていきました。

対応後の変化

社員がやる気になるための”下地作り”とは?

「給与体系の見直し」は、やがて働く人の“動き”に反映されていきます。自らの評価基準を知ることで、自然とモチベーションアップにつながり、仕事へ取り組む姿勢も変わってきたように思います。振り返れば、1年目でヒアリングを徹底的におこない、働く皆さんの不満を取り除いたことは、やる気を湧き起こす“下地作り”であったともいえるでしょう。

実際に2年目からは、それが驚くほど形となって見えるようになりました。改善プロジェクトのリーダーである課長が、リーダーシップを発揮し始めたのです。会議ではファシリテート役としてメンバーをまとめ、現場が働きやすいような環境作りにも取り組みました。これに対して、下のメンバーも徐々に賛同し、自然とチームワークが生まれ、自発的に動けるように!また、その上の役職である部長には、課長がリーダーシップを発揮し、動きやすいようにしっかりとサポートをおこなう姿が見られました。

感じたこと、想い

プロジェクトリーダーからのうれしい言葉

先日、プロジェクトのミーティングに参加させていただいた際、改善プロジェクトのリーダーから、こんな発言がありました。「私たちのプロジェクトは、営業や新規開発部門のように、顧客を獲得したり、直接利益を生み出すことはありません。でも、現場の皆さんが働きやすい環境でスムーズに作業ができることは、会社にはとても重要なこと。このプロジェクトで出来ることを、これからもしっかりと進めていきたいです」。リーダーとしての自覚や、プロジェクトを引っ張っていく強い決意が感じられる言葉。これを目の前で聞けたことは、私にとって大変うれしい出来事でした。

また、この事業改革が進んでいることの要因として、社長が「今後の展望や会社の将来に向けて話をしたこと」も大きいと感じています。会社のリーダーとして“未来を語る”ことは、そこで働く人が、大きな夢や希望を持って働くことにつながります。そんな社長の想いを、部長や課長をはじめ、働く皆さんがしっかりと受け止めたことが、今のような良い循環をもたらしていると思っています。

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