[コラム]

2024年04月02日

今回は、「人生アトラクション」の3回目をお届けします。

2011年に中小企業診断士として独立し、１年半ほど活動し、さまざまな交流会で色々な経営者とお会いしました。経営者の皆さんは、本当に個性的！　色々なタイプの方々でした。

名刺交換をした際、よく言われたのが「中小企業診断士の方にお会いするのは、初めてです」ということ。そして同時に、「中小企業診断士さんは、どんなことができるのですか？」という質問が多かったように思います。

そんなこと言われても、コンサルタントとしての実務の経験はなかったので、「製品開発ができます」としか言えませんでした。しかも出来るのは、＜プリンターの開発＞。もう少し広く捉えても、＜樹脂部品設計＞ぐらいでした。

結局のところ名刺交換をしても、自分がどんな価値を提供できるのかに悩み、自分探しの日々を送りました。この時期は、「自分自身が、コンサルタントして何ができるのだろう」と、自問自答の毎日に……。

やがて収入の安定を目指し、2013年から中小機構の仕事を始めました。ところが、中小機構の専門家として活動してからは、再びサラリーマンと同じような毎日が待っていたのです。

中小機構から仕事を与えられて、それをこなすだけの日々。特にコンサルタントとして＜自分しかできないサービス＞を提供していたわけではありません。

そうした中で徐々に固定の仕事を頂き、収入としては安定しました。ところが、それらの仕事が2016年に無くなることに……！また、自分探しの旅に出ないといけないのか……と考え、精神的に追い込まれていったのです。

将来の不安、自分の選択の後悔、そして追い込まれて、寝られない毎日が続きました。「こんな状態だったら独立しなければ良かった」と､心の底から思いました。

そうして遂に診断士活動を辞め、またサラリーマンに戻ろうと決意したのです。そして、再度サラリーマンに戻るべく､就職活動を始めました。

＜続く＞