会社の方向性を引き出すには

コンサル現場で、今後の方向性や改善計画を作成する場合に、当然経営者からやりたい方向性をスムーズに引き出せたら、そんな楽なことはないですよね。
ところが、会社のやりたいことを引き出したいが、経営者や担当者から引き出せないと思った時にどうするかの話です

担当者によっては、自分で切り口を見つけて、今までとは異なる視点の分析を行う人もいて、とてもスムーズに進めることができます。しかしながらこうしたケースはとても稀で、ほとんどの人は、自分で戦略の切り口を見つけるのが難しい場合がほとんどです

これは当然のことで、普段からこうした戦略フレームワークの会話をしていないと、なかなか事業計画の方向性に関する切り口を見つけることは困難だと思います

私が実施するやり方のいくつかをご紹介します
質問 「担当者が自分の考えを持っているが、話をしてくれないケース」の場合
回答 本当は担当者がしっかりとした考えを持っているが、何かの理由で話をないケースがあります。例えば話をしても結局は聞いてくれない、ムダだと思っている場合などです。
こうしたケースでは、担当者自身が話してもよい環境を作ってあげる、相手との信頼関係を作る事が大事です。コンサルティングのやり方としては、あえて別の話に振ってこちらとの信頼関係を更に高めるなど、とにかく会社のためだけが目的ではなく、その担当者のためにやっていることを伝えることです。
質問 「やりたい方向性が整理できていないが、ぼんやりと考えているケース」の場合
回答 普段からいろんな事を考えているが、頭の中で整理できていないケースです。多くは人はこのケースだと思います。このケースの場合に方向性を導き出すのに、どうしたら良いのでしょうか。私が実施しているのは、とにかく喋って貰うことです。その時に上手く喋ろうとか、整理して喋ろうとかではなく、頭の中で思いついたことを声に出して話を手貰うことが大事です。そうすることで、自分が何をしたいのか、どんなイメージを持っているかが見えてくるようになります
質問 「会社の方向性について、あまり考えていないケース」の場合
回答 会社によっては、このケースも大いにあります。これは担当者が悪いとか、能力がないとかそういったことが原因ではありません。仕事は言われたことをきっちりとこなすのが仕事ですから、自分の普段やっている仕事以外のことは考える必要がないというはもっともだと思います。むしろそれが当然の仕事であるともいえます。しかしながら、自分の担当の仕事だけではなく、会社全体の方向性を考える際には将来イメージを作る必要があります。そういう場合には具体的な選択肢をこちら側で用意する必要があります。

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