[BO人事制度]

2022年12月29日

この1年もあらゆる業種の経営者（中小企業）の方にお会いし、いろいろと話を聞いてきました。その中で”お悩み事”としてよくあがっていたのは、「幹部になかなか仕事を任せられない」というものです。

その理由をお聞きすると、「自分で判断し、動いた方がスムーズだから」「まだ任せるのが不安なので」とのこと。「会社を変えたい！」という強い希望はあるものの、気が付けば数年経過していたという方が多いのも特徴でした。

しかし、これではいつになっても任せることができず、幹部は育っていきません。では、どうすれば良いか？　私は経営者と1対１のヒアリングの時間を定期的に設け、「まずは自分の頭の中にあることを、徹底的に幹部にアウトプットしてください」という点を強くお伝えしています。

最初のうちは、組織としての目指す方向やゴールはもちろん、個別の案件についても、経営者判断が必要なことはすべて、自らの言葉でしっかりと伝えてもらいます。これを繰り返しながら、少しずつ経営者の考えや思考を幹部に理解してもらう。そして次の段階で、「少し早いかな……」と思っても、その幹部に案件を任せてみるのです。
時には幹部の意見に耳を傾ける姿勢も大切です。こうしてコミュニケーションをとりながら、育成の時間を積み重ねていきましょう。

もしかすると、予想していたほどすぐ成果が出ないかもしれませんが、ある程度の覚悟を持って取り組むことで、幹部は必ず成長していきます。具体的な方法や手順などは、私がコンサルタントとしてアドバイスしていきますので、ぜひ来年こそ、幹部の育成に取り組んでみてはいかがでしょうか。