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[BO人事制度]

2022年10月21日

会社のトップが”ビジョン“を話す大切さ(その2)

「私が日頃大事にしているのは、『自分の仕事に対してプライドと誇りをもつこと』。このことを意識して、社員にも仕事に取り組んでほしい。これが私の目指す会社の姿かもしれない」

ある顧問先を訪れたとき、ふと社長が話したことに私が感銘を受け、ぜひ社員の皆さんにも話していただきたいと提案したのですが、「かしこまって話すことかなあ……」と誤魔化されてしまった。
……ここまでが前回のお話でした。

この翌週、私は社長にもう一度会いに行きました。
「先週の話、やっぱり皆さんに話してみてはいかがですか」と言う私に、「いやいや、みんなを集めて話すほどのことじゃないよ。若手の社員ならともかく、うちは永年勤続の者が多いから、改めて話したところで何かあるわけじゃないでしょ」と社長。なかなか首を縦に振ってくれません。そこで私は言いました。
「確かに皆さん、長く働いていらっしゃる。仕事のことも会社のこともよくわかっていることでしょう。でも、社長の想いは知らないかもしれない。この先もこの会社で働いてほしいと願うなら、ここで一度、社長の考えを皆さんに聞いてもらうことも大事なんじゃないでしょうか

それから1週間後。会議室に集まった社員を見ながら、社長は話し始めました。
「皆さんの毎日の仕事ぶりには感謝しています。それぞれのプロとして信頼できるからこそ、安心して仕事を託せる。そんな皆さんとこれからも一緒に働きたい。私が目指すのは、『社員が皆、自分の仕事にプライドと誇りをもって働ける会社』です。これは10年後も20年後も変わらない。会社のトップとして、私も自分に何ができるかを考えていきます」

社員への感謝も込めながら語られた社長の熱い想いは、皆さんにまっすぐ伝わったようです。しばらく経ったある日のこと。この会社のある部署の方からメールが届きました。

「実は最近忙しく、目の前の仕事をこなすのに手いっぱいで、部内のモチベーションが下がっていました。リーダーとしてどうしたらいいか悩んでいたときに、社長の会社に対する想いを聞きました。会社が目指す方向がわかったことで、部内に活気が戻ってきたように感じています」
他の部署の方からも、全員のスケジュール管理を見直した、意見を活発に交わすようになったなど、嬉しい報告が私のもとに届きました。

社長が会社の未来を語ること=社員が会社のビジョンを知ること。それは、会社の目指すべき道筋が明確になるということであり、プラスの方向に大きく変化することにもつながります。
会社のトップに立つみなさん、
働く人に変化を起こすきっかけとなるかもしれない「会社のビジョン」を、ぜひ社員の皆さんに話してみませんか。

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