[BO人事制度]

2022年05月04日

今回のブログも、前回に続き「幹部を育成することが会社の成長に」をお届けします。
▶前回のブログ 幹部を育成することが会社の成長に！（その1）はこちらから

まず、前回のブログを振り返りましょう。
ある日クライアント先のG社にて、役員メンバーのAさんに「西端さん、相談があるのですが・・・」と声をかけられました。内容は「新たに役員（営業部長）になったBさんが、社長と衝突することが増えている」というものです。私はまず、「なぜ、Bさんは社長と衝突することが増えたのか？」の答えを見つけるため、役員＋社長との会議に出席することにしました。そこでBさんを見た瞬間、私はあることに気が付きました。

Bさんのモチベーションが、明らかにこれまでと違って低いのです。また発言についても、ほかのメンバーが、会社全体を見た上での現状分析や具体的なビジョンを掲げているのに対し、Bさんは抽象的内容が多く、前向きなものとも言えませんでした。

会議が終わりに近づくころ、私は、また別のことに気が付きました。それは、Bさんが発言をしている際、社長は最後まで話しを聞かず、すぐに否定してしまうのです。正直なところ、私もBさんの発言に対して疑問に思う部分はありました。

しかし、“Bさんがなぜそのような考えに至ったか？”　を考えることもなく、頭から否定してしまうようでは、モチベーションが下がるのも仕方がありません。恐らくBさんは、“立場が変わったことで戸惑っている部分もあるのではないか？”　と私は感じました。

そんな2人の関係性を変えるには、社長の方からBさんへ歩み寄る。そして、今までとは違う視点を持って組織全体を見る重要性、さらには社長がBさんを必要としていることや、サポートしてほしいということを、しっかりと伝える必要があると思うのです。

同時にBさんの意見にも耳を傾け、議論を重ねて一緒に答えを導き出していく・・・。そんな社長の変化に伴って、Bさんは必ず変わると思います。幹部の育成を行ったその先には、必ず会社の変化、そして成長があるのです。