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[BO総合コンサルティング]

2021年08月30日

診断士が思う中小企業の強み

中小企業診断士の私は、横浜市内を中心に、毎日さまざまな業種の企業を訪問しています。その多くは、従業員が100名以内の中小企業です。そこで今回は、改めて”中小企業の強み”についてお話ししたいと思います。

強みの一つとしては、まず「従業員の数」についてです。働く人の数が少ないということは、一見「弱み」と思われがちですが、見方を変えると「距離感が近い」という特徴にもなります。大きな組織では、社長や上司と話す機会が無い、というケースも多いでしょう。しかし中小企業では、コミュニケーションを図る機会も多く、働く人同士が「良い関係を築きやすい」傾向にあります。

実はこれは、企業の強みにとどまらず、顧客との関係にも影響していきます。たとえば飲食店やサービス業での接客では、マニュアル的ではない、きめ細やかな対応がお客さんに感謝される場合もあります。また何かトラブルが起きた場合でも、親身になって問題を解決する姿勢が、お客さんから喜ばれる場面も非常に多いのです。

またもう一つの強みは、「構想から実現までが早い」という点です。組織が大きい場合、新たな提案や挑戦は、会社のトップや多くの人に承認を得る必要があります。せっかく良いアイディアがあったとしても、承認に時間がかかり、タイミングを逃してしまう場合があるかもしれません。

一方で中小企業は、上の人間に意思決定を仰ぐまでのスピードが早く、適切なタイミングで構想を形にしやすい部分があります。1つの組織が同じ目的に向かって進んだ場合は、大きなパワーを発揮できるともいえるでしょう。

これからも中小企業診断士として、そんな企業の皆さんを精一杯サポートしていきたいと思っています。

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