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[BO業務改善]

2022年11月26日

情報の“見える化”で起きた変化(その1)

ある顧問先のC社(製造業/北関東エリア)では、若手社員を中心に「現場改善プロジェクト」を立ち上げて、あらゆる改善に取り組んでいます。リーダーは、20代後半のAさん。学生時代は、飲食店など接客業でのアルバイトを多数経験しており、人と接すること、話すことが好きだそう。実際に私の目から見ても、コミュニケーション能力が高いと感じるメンバーです。

そんなAさんを中心に、現場改善プロジェクトで始めに取り組んだのが、工場内で使用する道具の整理整頓でした。実は私が訪問を始めた頃は、工場内は器具や道具が雑然と置いてあるような状況。正直なところ「業務に支障はないのだろうか……」と心配になるほどでした。

ところが本プロジェクトが発足されると、そんな私の心配は一切不要に! まずAさんが整理整頓の段取りを立て、役割分担を決めて片付けを行ない、新しい棚を購入して収納し、さらには収納している物の“どこに何があるか?”のデータ管理まで、一気に進んでいったのです。

私はAさんに、「なぜ、プロジェクトが上手く進んでいると思う?」と聞いてみました。するとAさんは、「皆、現場を改善すれば“もっと仕事がしやすくなる”ということが、よく分かっているからだと思います。ただ、分かっていてもそれを実行するには気持ち的にも時間的にもパワーが必要なんです。私は入社して5年が過ぎて少し余裕ができたので、そこにエネルギーを注いでみようかと! あとは、プロジェクトリーダーになったことで、これまで接することの少なかった人と話す機会も増えて、すごく楽しいんです」。

私はこのAさんの言葉を聞き、現場改善プロジェクトの”これから“が、とても楽しみになりました。現場改善は、私のような立場(コンサルタント)はあえて口を出さず、働く人、自らが動く方が大きな効果を発揮します。今回もこの形で進めたことにより、プロジェクトが成功したと言えるでしょう。

そしてさっそく翌月、Aさんより連絡が!「現場改善プロジェクトで、新たにチャレンジしたいことがあるんです。これまでの整理整頓と比べると少しハードルが高いんですが、私は今なら実現できると思っていて。ぜひ、西端さんにも聞いてもらいたいです」。

それは、「現在、工場内で請け負っている全ての業務の工程表を、分かりやすく『見える化』する」というもの。製造チームの課長と私は、思わず顔を見合わせました。これまでのプロジェクト内容と比べると、難しい印象を受けたからです。

しかし、この前向きなチャレンジを進めてもらいたいと思った私は、Aさんにある提案をしました。それはどんな内容だったのか? 続きは、次回のブログでお話ししようと思います!

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