[BO業務改善]
2022年01月13日
アウトソーシングを活用するメリットとは?
中小企業診断である私のお客さまは、社員が100名前後の中小企業が多く、人材不足の悩みを抱えているところも少なくありません。そんな中、業務の効率化を目指し、アウトソーシング化を積極的に取り入れている企業もあります。
アウトソーシングとは、ご存知の通り「業務に必要な人やノウハウを社外から調達する」こと。メリットとしては、特定の業務を専門家に依頼することによっての業務の効率化、人件費の削減、専門的なノウハウを取り入れることによって、社員の能力が向上する、などが主なものと言えるでしょう。中でも私は、「専門的なノウハウを取り入れる」が、とても重要だと感じています。それにより、組織が変わり、大きく成長することができるからです。
数年前から担当しているクライアント先でも、現在、このアウトソーシング化を導入する動きが始まっています。これまでは、せっかく営業が仕事を取ってきても、技術部のメンバーが受注に追い付けない現状が・・・。そのために、スケジュールなどを合わせる会議にも時間が取られ、両者にとってマイナスな面も見られました。
そこで、私自身がこれまでの経験も踏まえてアウトソーシング化を提案したところ、技術部の部長、課長クラスが前向きな反応を見せたのです。これまでは、少し受け身の姿勢も多かった二人から具体的な提示もあり、外注する業務の内容、必要な資料の準備などが順調に進んでいきました。
特にうれしかったのは、部長からのこのような言葉です。「西端さんが提案したくれたアウトソーシングの件は、単純に業務を渡す(投げる)ということではなく、そこから捻出された時間や新たなノウハウの吸収などが、大きな財産になると思っています。これを上手く取り入れることで、自分たちが今やるべきことが見えてきました」
リーダーのこのような言葉は、必ず現場メンバーにも届いていくはずです。2022年、このクライアント先がどのような変化を見せるのか? さらに期待していきたいと思います。