[BO事業計画]
2022年05月31日
自社の強みを知っていますか?
現在、複数のクライアントで事業計画書の作成をおこなっていますが、そこで改めて感じるのは、意外にも「自社の強みについて、認識していない経営者の方が多い」ということです。
事業計画書の作成は、現状分析とビジョンの作成が肝になります。たとえば「売上の目標数値に達していない」「この数年、離職率が増加している」など、まずはその現状を知り、それに対する課題と具体的な対策を考えていきます。その中で大事になるのは、自社の強みと弱みをしっかりと明確にすることです。
私がヒアリングをおこなうと、弱みについては比較的スッと話が始まるのですが、強みになると、しばらく考える経営者の方が多い。これは、若い世代が「あなたの長所はなんですか?」と聞かれた際、答えに悩んでしまうことと同じかもしれません。
自分のことは理解しているようで、良い面となると客観的に見えづらく、答えづらいものです。だからこそ、私のような立場の人間(第三者)が、しっかりとヒアリングをおこない、ニュートラルに話しを聞くこと、それをまとめていくことが重要になります。
そして、自社の強みが明確になることで、事業計画書はより具体的なものとなり、将来的なビジョンを描くことができるでしょう。そんな会社のあるべき姿、夢への実現のためにやるべきことが見えてくれば、ある意味、事業計画書は半分完成したともいえます。
もちろん、事業計画書を作るためだけでなく、日頃から自社の強みをしっかりと認識し、社内のメンバーにも共有しておくことで、皆が同じ目標に向かい、歩んでいくことができるはずです。これを機に、改めて自社の強みを明確にしてみてはいかがでしょうか。